French Pianism on the Welte-Mignon - www.78rpm.net

Sakuraphon

Historical & New Piano Recordings CD









Gabriel FauréGabriel Fauré



Lous DiemérLous Diemér



Raoul PugnoRaoul Pugno



Raoul PugnoIsadore Philipp



「French Pianism on the Welte-Mignon」
UPC code:884502380392 : SKRP-2001 : 3,150yen (w/tax)
( select, text & design : Hisao Natsume / recording & mastering : Takahiro Kamata [Sakuraphon] )
「ウェルテ・ミニョンによる19世紀の仏ピアニズム」
(選曲、解説、デザイン:夏目久生 / 録音:鎌田隆宏 )
録音:浜松市楽器博物館 2009年11月13、14日


French Pianism on the Welte-Mignon

Include Pianists:Gabriel Fauré (1845-1924), Louis Diémer (1843-1919), Isidore Philipp (1863-1958), Raoul Pugno (1852-1914), Lucien Würmser (1877-1967) on Welte-Mignon Piano Rolls. You can buy to click left Cover Photo on Yahoo! Shopping or our top page by PayPAL ( VISA / MASTER / AMEX / JCB ).

[ track list ]
01. Sicilienne, Op.78 (Fauré)
02. Barcarolle No.1in A minor, Op.26 (Fauré)
03. Nocturne No.3 in A, Op.33-3 (Fauré)
04. Pavane, Op.50 (Fauré)
played by Gabriel Fauré (1845-1924)


05. Le coucou Rondeau (Daquin)
06. Deux Impromptus No. 1 Eau dormante, No. 2 Eau courante (Massenet)
07. Gavotte des heures et des zéphirs (Rameau / Diémer)
played by Louis Diémer (1843-1919)

08. Barcarolle in F# minor (Philipp)
played by Isidore Philipp (1863-1958)

09. Hungarian Rhapsodie No.11 in A-minor (Liszt)
10. Nocturne No.4 in Eb major, Op.36 (Faure)
11. Sonata in A major (Paradies)
12. Sonata in A major (Scarlatti)
13. 1st mvt Adagio ~ Sonata No.14 in C# minor, Op.27-2 (Beethoven)
14. 3rd mvt Allegretto ~ Sonata No.18 in D major, K576 (Mozart)
15.Fantasie-Impromptu No.4 C# minor, Op.66 (Chopin)
played by Raoul Pugno (1852-1914)

16. Berceuse in Db major, Op.57 (Chopin)
played by Lucien Würmser (1877-1967)


【解説】フランスの大作曲家、ガブリエル・フォーレによるピアノ自作自演や、仏ピアノ界の大教師であるディエメとフィリップの貴重な演奏、ショパンの孫弟子に当たる大ピアニストのプーニョやヴュルムザーと、19世紀ピアノ演奏史上においても重要な演奏を集めました。
また歴史的な資料性はもとより、ピアノ音楽そのものを愉しめるように選曲・編集してあります。 Welte-Mignon社のピアノロールを、非常に状態の良い浜松市楽器博物館所蔵のヴィンテージ・スタインウェイで再生し、サクラフォンが24bit/192khzでステレオ録音した贅沢なCDとなっております。(世界初復刻音源を多数収録)


「Sakuraphon CD 発売に寄せて」松原 聡(ピアニスト)

浜松市楽器博物館01これまで、「DIW Classics」レーベルで往年の巨匠たちの復刻版を発表し、これまで欧米の数々のレーベルが不覚にも復刻を見逃してきた幾多の知られざる大家達の名演を私達に紹介し、敢然と日本から世界へと発信し続ける活動を行っている夏目久生氏が、この度、独自の新レーベル「Sakuraphon」レーベルを立ち上げ、その第一弾として「ウェルテ・ミニョンによる十九世紀の仏ピアニズム」の発売に至り、今回その制作に関係者として携わった筆者としても全く慶賀に絶えない。夏目氏と筆者とは、すでに10年以上の親交があり、共にレコード収集を通して知り合い、その素晴らしい収集の趣旨に共感して意気投合して以来、現在まで変わらぬ夏目氏との親交を非常に有難く思うと共に、今回のプロジェクトを成し得た事は、正に感慨一入である。

ピアニストの視点から最も興味深い事柄に、ピアノロールには演奏者のペダリングが実際に再現されている事が挙げられる。今回のフレンチ・ピアニズムの巨匠達のペダリングに一つの共通点を見出すのである。それは、例えばある楽曲の一つのパッセージが繰り返される箇所で、繰り返す度に演奏上の異なった変化をつけて行くのが通例であるが、巨匠達は1回目を多すぎる位にダンパーペダルを多用して歌わせたかと思うと、2回目は全くペダルを使わずにサバサバと弾くのだが、それでも絶妙なアーティキュレーションで音楽的な妙味を際立たせて、演奏効果を引き出し、1回目との明確なコントラストを表現している。また、ペダルを中間の位置まで踏込んで、その位置でキープさせて音色を作り出すハーフペダル奏法も記録されており、鮮やかに再現された。フレンチ・ピアニズムの巨匠達に共通する芸風に、常に楽想も音色も明快で澄み切っている事が挙げられるが、その演奏手法の一端を垣間見た思いであった。

浜松市楽器博物館02収録に際しては、夏目氏とエンジニアの鎌田氏、そして作曲家・ピアニストの林川崇氏と筆者、浜松市楽器博物館からは嶋館長と梅田氏が立ち会って収録作業を進めていった。収録を行った日は2日間とも開館日で、夕方の閉館を待ってからセッティングを始めて、収録を行った。ピアノロールの再生に関して、ピアノ内部のメカニックについてもある程度以上の理解が求められるが、浜松市楽器博物館の楽器の保存状態が極めて優れていた事から、今回ほとんどこの種の心配は不要であった事は非常に幸運であった。

様々な要素を踏まえた上での調整を経て、その全ての面で演奏の焦点が一致した時、自動ピアノの鍵盤の前に、誰もいないはずの往年の巨匠があたかも降臨しているかのような錯覚を関係者の誰もが禁じ得なかった。 そこには、単なる自動ピアノの機械技に留まらない、血の通った巨匠達の芸の凄みが確かに存在していたからである。ぜひこのCDをお聞きになる皆さんにも、この実感が少しでも伝われば、関係者の一人として正に本懐の至りである。



| next >>