巷に雨の降る如く〜ドビュッシーのピアノ
ビュッシーのショパン演奏を聴いたことのある者たちは、ハンマーを意識させない程のビロード・タッチと、溢れ出る泉のようなその響きを生涯忘れることが無かったという。それもそのはず、ドビュッシーはショパンの弟子であったフレーヴィル夫人にピアノを習っている。ドビュッシーの才能が、この夫人からショパン演奏の秘密を多く吸...
ビュッシーのショパン演奏を聴いたことのある者たちは、ハンマーを意識させない程のビロード・タッチと、溢れ出る泉のようなその響きを生涯忘れることが無かったという。それもそのはず、ドビュッシーはショパンの弟子であったフレーヴィル夫人にピアノを習っている。ドビュッシーの才能が、この夫人からショパン演奏の秘密を多く吸...
ショパンの祖国であるワルシャワで、第1回ショパン国際ピアノコンクールが開催されたのは1927年。世紀の大ピアニストであるアレクサンドル・ミハウォスキ(1851-1938)をアイコンに、J.ジュラヴレフとZ.ジェビエツキの両教授が、ショパン演奏の更なる繁栄を掲げてのスタートでした。もう一つの目論見として、ポー...
カートリッジ沼のほとりで カートリッジは入門モデルから高級ハイエンドモデルまで、かなりの価格幅があります。ただ、ハイファイなピュアオーディオから程遠いノイズと傷まみれのSPレコード再生に於いては、高価で繊細なモデルは必要ありません。ハイエンドといってもEMTやortofon辺り止まりです。どちらにしろ78r...
SP再生用のカートリッジを選ぼう!入門編 78回転モード付きのターンテーブルをお持ちなら、あとはカートリッジだけでとりあえずのSPレコードの再生は可能になります。 オーディオテクニカは、SPレコード用のカートリッジをずっと発売し続けてくれている良心的なメーカーです。手軽な価格ですが、扱いやすく、針交換も安定...
SPレコードってなんじゃらほい? そもそもSPレコードって何?といいますと、皆さん映画などで観たことがあるラッパ型のホーンスピーカーを持った、あのレトロな蓄音器でかける専用のレコードなんです。これはLPレコード(12インチ ヴァイナル)が一分間に通常33.3回転(33.1/3rpm)するのに対して、SPレコ...
SPレコードに聴く演奏は、エンジニア、レーベル、盤の素材などなど、様々な要素によって、その音質やニュアンスは左右されている。しかし、それも含めたうえでレコードを愉しみたいと思っている。 銭形平次の原作者であり、西洋音楽レコードのコレクターでもあった野村胡堂(ペンネーム:野村あらえびす)氏の名著作「名曲決定盤...
没後100年の1997年にTV放送された「過ぎし日のブラームス~幻のピアノ録音」という番組をビデオで久しぶりに見返した。やはり何度見ても心に残る素晴らしい番組だったので、敬意を表してここに記しておきたいと思う。 ♬ シリンダーに残されたブラームスのかけら ブラームスが自作「ハンガリア舞曲第一番」とJ・シュト...